今回はバドミントンのガット張り方について書いています。
自分でガットを張り替えれるようになってからは、テンションの品質とコスト的に満足するようになりました。
ガットを張り替えれるようになるとコストを抑えれるし、気軽にガットの種類やテンションをいろいろ試したりできますね。
ということで、ガットを自分で張り替えてみたいけど「張り方が分からない」という人は参考にしてみて下さい。
バドミントンガットの2本張りの解説
自分でガット張りができると節約に
バドミントンは高テンションで張ると、かなりの頻度で切れてしまうのでガット代がバカになりません。
僕の場合だと2017年は31本・2018年24本・2019年33本もガットを張りをしてます。
もしこれをスポーツ店で張ったら2000円前後するので、ガット張り代はざっくり計算しても16万円ぐらいはかかりますね。
200mロールだと12000円ぐらいで23本くらい張れるので、1本あたり600円と計算しても1回あたり1400円ぐらい浮くわけです。
僕が持っているガット張り機は10万円だったので、ガット張りの本数にすると70~80本なのですでに元はとっていますね。
月に2、3本ガットが切れる人なら2~3年でガット張り機の元もとれるので、ガットがたくさん切れる人はガット張りを自分で覚えるとかなりお得です。
ネットで人気の200mロールガットはこちらを参考にしてみて下さい。
ガット張りに必要な工具
ます最初にガット張りをするために持っておいた方がいい道具を紹介します。
自分でガットを張り替えるためには「ガット張り機」が絶対に必要で、初期投資がいるので選ぶのにかなり迷うところですね。
ガット張り機は「電動張り・スプリング式・分銅張り」の3種類あり、それぞれ特徴が違うのでこちらを参考にしてみて下さい。
他にガット張りに使う工具だと「目うち・ニッパ・ペンチ」あたりは必要で、ガット張り機を購入すればだいたい付いていると思います。
フックでガットを引っ張るやつは僕はあまり使わないけど、人によってはあると便利かなとう感じです。
ガットの2本張りの手順
ガットを張り替える前にグロメットが傷んでると、ヘタ切れの原因になるのでチェックを忘れないようにしておきましょう。
それではガットの2本張りを解説していきます。
ラケットをガット張り機にセット
まず最初にラケットをガット張り機のテーブルに固定します。
アタッチメントがグロメットの穴と被らないように固定するのが、ガット張りをしやすくするコツです。
今回は「VLTORIC Z-FORCEⅡ 3UG5」に張りますが、他のラケットでもだいたい張り方は同じです。
ガット張り機にラケットを固定して位置をマーキングしておくと、次のガットを張り替えるときに便利かもしれません。
縦糸のテンションの設定
今回はを28ポンドで張り上げたいので、縦糸にかけるテンションは27lbs設定です。
張り上げのテンションは縦と横糸にかけたテンションの平均値で、YONEXだと横糸テンションは縦糸の10%増しで張り上げを推奨されてますね。だいたい2ポンド差でガットを張る人が多いと思います。
ガット張りに使う縦糸の長さはラケット7本半ですね。ボルトリックZ-フォースⅡだとコンパクトフレームなので、もう少し短くても行けます。
縦糸の張り方
まずガット張りの縦糸のスタートはフレーム中心のトップから、左右の長さが均等になるように通します。
通したガットは縦糸は2本同時にテンションをかけてクランプで固定してください。
縦糸のスタートクランプを使った方法もありますが、楽だしテンションも割と正確に出せるので特に問題ないですね。
僕がガット張りの参考にしたヨネックスマスターストリンガーの動画でも、スタートは2本同時に張っているので大丈夫でしょう。
縦糸を張るときはラケットに歪まないように、ガットを左右交互に1本づつ張っていきます。
縦糸のガット張りが外側残り2本ところまで来たら、一番外側から内側(ラケット下の中心から12番目のグロメット11番目)にガットを通します。
最後のガットをとおしたら、縦2本分にテンションをかけてクランプで固定してください。
縦糸の最後はフレームボトム中心から8番目のグロメットにガットを通して結びます。
僕はメンドクサイからシングルノット2回でしますが、一般的にはダブルノットやパーネルノットを使ってるストリンガーの人が多いと思います。
ダブルノットの結び方は動画を参考にしてみて下さい。
ガットを結んだら縦糸のガット張りは終了で、簡単なのでだいたい10分ぐらいで張れます。
横糸の張り方
縦糸のテンションの設定
今回の張り上げは28ポンドなので横糸は29ポンドで、設定し忘れると張り上りのテンションが変わるので注意です。
横糸のガット張りに使う長さはだいたいラケット6本半になります。
横糸は縦糸の上下を交互に編み込むように通し、ラケットフレーム下部から張っていきます。
横糸の一番下を通すグロメットは縦糸の結び目の隣、下の中心から9番目のグロメットです。
一番下を通したガットの先端を、中心から6番目のグロメットの縦糸にダブルノットで止めてください。
まず最初に下3本分を通して下の2本を同時に引っ張るので、2本目と3本目の間に引きしろを作っておきます。
最初に下2本を同時にテンションかけてクランプで固定してください。
細いゲージのガットを高テンションで張るときに、シングルノットで結ぶと引っ張ったときに切れる可能性がありますね。
次の横糸4本目を通してから3本目を張るという感じで、1本飛ばしで張っていきます。
横糸の上5本は変えずに張っていますが、メーカー推奨だと縦糸と同じテンションです。
横糸を最後は一番上の横糸を通してからその下の横糸を通します。
終わりの2本は同時にテンションをかけてクランプで固定したら、最後はラケット上の中心から5番目のグロメットにガットを通します。
縦糸にシングルノットで2回結んで、余分なガットをニッパで切ったら終了です。(ダブルノットでもいいです。)
横糸を張るのはちょっと苦手で25分くらいかかので、トータルでだいたい35分程度で張り上がります。
Z-FOUCEⅡはかなりガットが張りやすいラケットなので、他のラケットならもう少しかかるかもしれないですけど。
ガットを張り終わった後はアプリを使って測定しておくとテンション管理もできます。
ガット張り方のコツがわかりやすいので参考になると思います。(英語ですけど…)
ガットがグロメットを通らないとき
目うちを使ってガットを通す
BG65強Tiとかゲージが太めのガットだと、縦糸と横糸が重なるグロメットは通しづらいときがあります。
ガット張りに慣れるまではちょっと時間を取られるところですね。
通しづらいところを目うちでグリグリっとします。あんまりやり過ぎるとガットが切れる可能性もあるので、気を付けてください。
ガットの先端をきれいにして、ペンチで目うちが通った角度ぐらいでガットを押し込むと通りやすいです。
最近のナノフレアシリーズとかだと、ガットを通しやすいくなってますね。
ガット張りの失敗の注意点
ガット張りの失敗談
ガット張り初心者のときは良く失敗することが多かったので、ガット張りの注意点を書いておきます。
スペック
横糸の穴に縦糸を通す
横糸の編み込みを飛ばす
1本目の横糸を引っ張たら結び目から切れた
横糸のちゅるちゅるガットをムリヤリ引っ張たら切れた
目うちでフレームにキズを入れた
ガット張りの初心者のときに失敗にありがちなのが、横糸のグロメットに縦糸を通してしまうことがあるので注意です。
集中力がきれてボーっとしながら張っているときに、横糸の張り終わりらへんで気が付くので結構心がおられます。
横糸の編み込み飛ばしもやはり集中力が切れたときに起きていたりしますね。テンションの緩みが速い気がしますが、ちゃんと打てるので大丈夫です。
高テンションでBG66ULを横糸1本目を引っ張たら結び目から切れたので、下2本同時に張ることで解消されましたね。
ガットの種類によっては横糸を張るときにガットがねじれて「ちゅるちゅる」になるときがあり、ムリヤリ引っ張ると切れてしまいます。
スカイアークやエアロバイトブーストだと横糸が「ちゅるちゅる」になるので、ガット張り初心者にはかなり難しいと思います。
アストロクスシリーズはフレームトップが横糸を通すのが難しいので、太めのガットを目うちでずらしたらフレームにキズを入れてしまいました。
アストロクス88DにBG65強チタンを張るのは難しかったですね。
だいたいガット張りを失敗する注意点はこのぐらいなので、参考にしてみて下さい。
ガット張りの練習におすすめガット
難しいガットを張るとかなり時間もかかってしまうし、次にガット張りのときも嫌気がさしてきますね。
基本的にゲージが細い方がグロメットを通しやすく、ガット張りしやすく良かったおすすめのガットを紹介しておきます。
メーカー | ガット | ゲージmm |
YONEX | BG80 | 0.68 |
Wilson | CX66 | 0.66 |
YONEX | BG66UM | 0.65 |
YONEX | BG66F | 0.65 |
GOSEN | G-TONE5 | 0.65 |
KIZUNA | Z65 | 0.65 |
Mizuno | M-S.65H | 0.65 |
Wilson | SX63 | 0.63 |
KIZUNA | Z63 | 0.63 |
BG80は太めのガットですが、ゲージが硬いので張りやすいですね。ガット張りの練習などの参考にしてみて下さい。
まとめ
今回は「バドミントンガットの2本張りの解説【自分で張り方を覚えてガット代を節約】」というタイトルで書きました。
ガットがすぐ切れる人だとバドミントンで一番コストがかかるのがガット張り代だと思います。自分で張れるようになるとガット代の節約になります。
初めはガット張りに時間がかかるかもしれませんが、慣れてくれば1時間以内で張ることは割と簡単です。
さらにコストを下げたい人は1本張りにするとガット代がもう少し節約できます…気が向いたら1本張りの張り方も書きますね。
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