今回はラケットに張るのガットのテンション(張る強さ)について解説しています。
自分に合ったテンションにすることで、打ち心地やスマッシュ・クリアの飛びもよくなったりするので、打球感に影響するので重要です。
バドミントン初心者が上級者のマネをして、テンションをいっきに上げるとケガをするという危険性もありますね。
そこで今回はガット張りのテンション決め方について書いているので、参考に読んで見てください。
バドミントンのガット張りのテンション決め方
テンションの基礎知識
テンションはガットを引っ張る力のことでみんな「ポンド」と言い、カタログに書いてあるラケットの適正テンションだと「lbs」と表記されています。
ガット張り機も「lbs」で表記されていて、写真の場合だと27ポンドといった感じです。
ガットを28ポンドで張る場合だと縦糸が27ポンドで、横糸が29ポンドという感じでテンションは平均値を言います。
ガットのテンションを変えると、打ち心地や打球音など様々変化するので一覧表にしてみました。
テンション | 高くする | 低くする |
球離れ | 速くなる | 遅くなる |
スイートスポット | 狭くなる | 広くなる |
ガットの硬さ | 硬くなる | 柔らかくなる |
打球音 | 高音になる | 低音になる |
体への負担 | 大きくなる | 小さくなる |
ガットのテンションを高くすると打球感が硬くなりよりパワーも必要となるので、体にかかる負荷も大きくなります。
テンションが高いと反発力が増すので球離れが速くなり、打球音も高音になるので気持ちいいスマッシュが打てるという訳です。
高テンションだと球離れも早くなるので、男子のトップ選手になると普通に30ポンド越えで攻撃力のあるスゴイ爽快感なスマッシュ音がしますよね。
生の試合会場に行くとトップ選手の試合を見にいくと、スマッシュ音がめっちゃ気持ちよかったですね。
高テンションにするとスマッシュが気持ちよく打てるので、上げたいと思う人もたくさんいると思いますが‥‥
テンションを高くするのはいいことばかりでなく、デメリットもあるので押さえておきましょう。
高テンションはガットが硬くなり打つときにたわまなくなるので、シャトルが一番飛ぶところのスイートスポットが小さくなります。
シャトルを捕える正確性やパワーがより必要になって、体にかかる負担も大きくなるので手首や肩を痛める原因になったりします。
高テンションだとガットの切れやすくなるので、ガット張りにかかるコストも増えますね。
僕の場合だとBG80を28ポンドで、週4回の練習をしたとき場合はだいたい10日前後で切れますね。
さらに冬は寒くなるとガット自体が切れやすいので、冬場だと1日で切れることも…。
そんなわけでテンションを上げることは良いことばかりでなく、自分のレベルに合ったテンションを見つけることが大切です。
初心者の適正テンション
一般の人がガットを張るのテンションが20~24ポンドあたりが多いので、初心者はちょっと低めの16~19ポンドあたりがおすすめです。
テンションを低くし過ぎるのは反発力がなくなり、シャトルを飛ばせなくなるのでおすすめはできません。
テンションに幅を持たせているのは、バドミントンを始める年齢や性別でパワーが違うので、小さいジュニアなら16ポンドで大人なら19ポンドあたりで大丈夫です。
実際にシャトルを打った打球感が柔く感じたらテンションを高くして、硬く感じたらテンションを落としましょう
テンションを決めたらバドミントンの技術やパワーがつくまであまり変えずに、レベルアップしたら少しづつテンションを高くしていくといいです。
ガットのテンションは放置するだけでも下がっていくので、ラケットを2本持っている場合は使わない方を1~2ポンド高く張っておくといいですね。
テンションが落ちると打球感が張りたてのときよりシャトルの弾きが悪くなるし、打球感の確かめにもなりますからね。
初心者の方だと練習してもガットが切れないことが多いので、ガットの表面が擦れてテンションは落ちてる場合があります。
ガットが切れていなくても1~3ヶ月したら張り替えることがおすすめで、試合前とかは特にガットのテンションの確認が必要ですね。
ガットの種類でも打球感の硬さが違う
テンションだけでなくガットの種類によっても、シャトルを打ったときの打球感の硬さに違いが出ます。
新商品のガットが出たり気になるガットがあると、打球感を試したくなりますね。
実際の打球感はスペックチャート通りではですが、打球感の硬さや打ちごたえに参考にしてみるといいです。
エアロバイトブーストはBG80とほぼ同じチャートなのに、ビビるぐらい硬かったです。
自分に合った硬さのテンションにしなくても、自分の好みの打球感かはある程度分かりますね。
バドミントン初心者におすすめのガットをこちらで紹介しているので、参考にしてみて下さい。
ゆくゆく、ガットの種類やテンションを自分で突き詰めたい人は、時間とお金がかかってしまうのでガット張りを覚えると時間とコストが楽になりますね。
テンションを一気に上げると失敗します
初心者でも繰り返し練習すれば上達していくので、打球感が柔らかく感じたらテンションを高くしていくといいですね。
だからといって、いきなりテンションを3~4ポンド上げるのは、手首・肩・肘を痛める原因にもなるので要注意です。
僕の体験談ですが2016年の最初は3年ほどブランクがあったので21ポンドでした。周りの人は25ポンドぐらいで、高い人だと30ポンドで張っていましたね。
「俺もいけるやろ」と調子にのって、いきなり4ポンドいっきに上げたことがあります。
スマッシュを打ったときの手首への衝撃が半端なかったので、すぐガットを張りなおすハメになって後悔しました。
いっきにテンションを上げると失敗します。
やはり調子にのってテンションをいっきに上げてはいけませんね。
ガットのテンションの上げ方は経験的に言うと、中学生なら3・4ヶ月くらい練習したら試しに1ポンド上げるくらいの感じですかね。
ガットのテンションを試しに1ポンド上げてみて、打球感が硬く感じたらテンションを戻すという感じです。
もちろん25・26ポンドとある程度テンションを上げると、そこからは慎重にテンションを上げていった方がいいですね。
あとガットを張る機械は電動・手動機械・分銅の3種類あって、同じポンド数で張ってもテンションの出方が変わります。
お店で張ってもらう場合はほぼ電動ガット張り機で、中級者以上だと自分で手動機械張りで張る人もいたりします。
僕のガットのテンションも手動機械張りなので、電動張りの方が同じテンションでも打球感が硬めに出ると思います。
練習をして打球感が柔らかく感じたら、1ポンドずつテンションを上げて自分の感覚にあったところを見つけてください。
ガットのテンション測定アプリがあるのでデータを採ってみると、自分に合った適正テンションのヒントなるかもです。
トップ選手のガットテンション
世界のトップの選手のテンションが載っているYoutube動画を見つけました。男子のトップ選手になると30ポンドを超える選手が多いです。
国内だとS/Jリーグに行くとオフィシャルプログラムが売ってあるので、出場選手のガットテンションが載っていますね。
桃田選手は31ポンド、園田選手は35ポンドといった超高テンションですね。(年によっては微妙に変わってるかもしれません)
もちろん、バドミントン初心者が男子のトップ選手のマネをしてガットのテンションを上げちゃうと失敗しちゃいますよ。
女子のトップ選手だと24~27ポンドあたりが多いですね。山口茜選手は24ポンドで、タカマツペアの高橋選手は24ポンド、松友選手は25ポンドといった感じです。
女子のトップ選手が24ポンドとかので、女子の経験者の方は20~24ポンドぐらいで探ってみるといいかもしれませんね。
テンションの決め方のまとめ
今回は「バドミントンのガット張りのテンション決め方【いっきに上げると失敗します】」というタイトルで書きました。
バドミントンで気持ちよくプレーするためにも、ガットのテンションは自分の感覚にあった打球感を見つけることが重要です。
ムリして高テンションで張るとケガの元になるので、徐々にテンションを探って行きましょう。
バドミントンは上達すればするほど楽しくなるので、上達するためにも自分にあったガットのテンションを見つけて下さい。
とりあえず今回覚えてほしいことは…テンションをいっきに上げると失敗する
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