今回はバドミントンガットの2本張りの張り方を解説について書いています。
自分でガットを張り替えれるようになってからは、テンションの品質とコスト的に満足するようになりました。
ガットを張り替えれるようになるとコストを抑えれるし、気軽にガットの種類やテンションをいろいろ試したりできますね。
それではガットを自分で張り替えてみたいけど「張り方が分からない」という人は参考にしてみて下さい。
バドミントンガットの2本張りの張り方を解説
ガット張りに必要な工具
ます最初にガット張りをするために持っておいた方がいい道具を紹介します。
自分でガットを張りをするためには「ガット張り機」が絶対に必要で、初期投資が必要になり選ぶのにかなり迷うところですね。
僕が使用しているガット張機を紹介すると「Capital Sports RP-BM001 」で、価格はだいたい10万円ぐらいですね。
ガット張り機は「電動張り・スプリング式・分銅張り」の3種類あり、それぞれ特徴が違うのでこちらを参考にしてみて下さい。
他にガット張りに使用する工具だと「目うち・ニッパ・ペンチ」あたりは必要で、ガット張り機を購入すればだいたい付いていると思います。
ガットを引っ張るときに使うフックはあまり使わないけど、人によってはあると便利かなとう感じです。
ガット張り方(2本張りの手順)
ガットを張り替える前にグロメットが傷んでると、ヘタ切れの原因になるのでチェックを忘れないようにしておきましょう。
二本張りのストリングパターンについては、YONEXの張り方を参考にしてみてください。
今回は「VLTORIC Z-FORCEⅡ」に張っていますが、他のラケットでもガットの張り方はだいたい同じです。
それでは2本張りの張り方について解説していきます。
ラケットをガット張り機にセット
まず最初にラケットをガット張り機のテーブルに固定し、アタッチメントとグロメットの穴と被らないように固定するのが、張りやすくするコツです。
ガット張り機にラケットを固定して位置をマーキングしておくと、次のガットを張り替えるときに便利かもしれません。
縦糸のテンションの設定
今回は張り上げテンションを28ポンドにしたいので、縦糸にかけるテンションは27lbsに設定します。
張り上げのテンションは縦と横糸にかけたテンションの平均値で、YONEXだと横糸テンションは縦糸の10%増しで張り上げを推奨されてますね。
横糸のテンションは縦糸より2ポンド上げて、ガットを張る人が多いと思います。
ガット張りに使う縦糸の長さはラケット7本半ですね。ボルトリックZ-フォースⅡだとコンパクトフレームなので、もう少し短くても大丈夫です。
縦糸のガット張り方
縦糸のスタートはフレームトップの中心から、ガット長さが左右均等になるように通します。
通したガットは縦糸は2本同時にテンションをかけてクランプで固定してください。
縦糸のスタートクランプを使った方法もありますが、楽だしテンションも割と正確に出せるので特に問題ないですね。
僕がガット張りの参考にしたヨネックスマスターストリンガーの動画でも、スタートは2本同時に張っているので大丈夫でしょう。
縦糸を張るときはラケットに歪まないように、ガットを左右交互に1本づつ張っていきます。
縦糸のガット張りが外側残り2本ところまで来たら、一番外側から内側(ラケット下の中心から12番目のグロメット11番目)にガットを通します。
縦糸終わりの張り方
最後のガットをとおしたら、縦2本分にテンションをかけてクランプで固定してください。
縦糸の最後はフレームボトム中心から8番目のグロメットにガットを通して結びます。
僕はメンドクサイからシングルノット2回でしますが、一般的にはダブルノットやパーネルノットを使ってるストリンガーの人が多いと思います。
ダブルノットの結び方は動画を参考にしてみて下さい。
ガットを結んだら縦糸のガット張りは終了で、簡単なのでだいたい10分ぐらいで張れます。
縦糸のテンションの設定
今回の張り上げは28ポンドなので横糸は29ポンドで、設定し忘れると張り上りのテンションが変わるので注意です。
横糸のガット張りに使う長さはだいたいラケット6本半で、フレームの下から張っていきます。
横糸の一番下は縦糸の結び目の隣にあるJのグロメットから通して、縦糸の上下を編み込むように交互にガットを通します。
最初に下3本分を通して2本目と3本目の間にガットの引きしろを作って、ガットの先端を中心から6番目の▲のグロメットを通っている縦糸にダブルノットで止めます。
ここまで準備できたら、下2本のガットを同時にテンション>かけてクランプで固定してください。
細いゲージでシングルノットで3回結び一番下のガットだけを高テンションで引っ張ったときに、結び目から切れたので2本同時に張ってますね。
横糸を張るときは4本目を通してから3本目を張るという感じの1本飛ばしで、フレーム下から順に張っていきます。
横糸終わりの上5本は僕はテンションを変えずに張っていますが、メーカー推奨だと縦糸と同じテンションです。
横糸の終わりのガット張り方
Z-FORCEⅡは一番上の横糸のスペースが狭いので、最後はYONEXの張り方と違い一番上の横糸を通してからその下の横糸を通してます。
ナノフレア700みたいにラケッ上部のスペースが広いラケットは、順番通りでガット張りすればいいですね。
終わりの2本は同時にテンションをかけてクランプで固定したら、最後はラケット上の中心から5番目のグロメットにガットを通します。
縦糸にシングルノットで2回結んで、余分なガットをニッパで切ったら終了です。(ダブルノットでもいいです。)
横糸を張るのはちょっと苦手で25分くらいかかので、トータルでだいたい35分程度で張り上がります。
Z-FOUCEⅡはかなりガットが張りやすいラケットなので、他のラケットならもう少しかかるかもしれないですけど。
ガットを張り終わった後はアプリを使って測定しておくとテンション管理もできます。
ガット張り方のコツがわかりやすいので参考になると思います。(英語ですけど…)
ガットがグロメットを通らないとき
目うちを使ってガットを通す
BG65強Tiとかゲージが太めのガットだと、縦糸と横糸が重なるグロメットは通しづらいときがあります。
ガット張りに慣れるまではちょっと時間を取られるところですね。
通しづらいところを目うちでグリグリっとします。あんまりやり過ぎるとガットが切れる可能性もあるので、気を付けてください。
ガットの先端をきれいにして、ペンチで目うちが通った角度ぐらいでガットを押し込むと通りやすいです。
最近のナノフレアシリーズとかだと、ガットを通しやすいくなってますね。
ガット張りの失敗の注意点
ガット張りの失敗談
ガット張り初心者のときは良く失敗することが多かったので、ガット張りの注意点を書いておきます。
ガット張りの失敗例
横糸のグロメットに縦糸を通す
横糸の編み込みを飛ばす
1本目の横糸を引っ張たら結び目から切れた
横糸が捻じれたガットを引っ張たら切れた
目うちでフレームにキズを入れた
ガット張りの初心者のときに失敗にありがちなのが、横糸のグロメットに縦糸を通してしまうことがあるので注意です。
集中力がきれてボーっとしながら張っているときに、横糸の張り終わりらへんで気が付くので結構心がおられます。
横糸の編み込み飛ばしもやはり集中力が切れたときに起きていたりしますね。テンションの緩みが速い気がしますが、ちゃんと打てるので大丈夫です。
高テンションでBG66ULを横糸1本目を引っ張たら結び目から切れたので、下2本同時に張ることで解消されましたね。
ガットの種類によっては横糸を張るときに捻じれるときがあり、無理やりテンションをかけて引っ張るとガットが切れてしまいます。
スカイアークやエアロバイトブーストだと横糸が「ちゅるちゅる」になるので、ガット張り初心者にはかなり難しいと思います。
アストロクスシリーズはフレームトップが横糸を通すのが難しいので、太めのガットを目うちでずらしたらフレームにキズを入れてしまいました。
アストロクス88DにBG65強チタンを張るのは難しかったですね。
だいたいガット張りを失敗する注意点はこのぐらいなので、参考にしてみて下さい。
ガット張りの練習におすすめガット
難しいガットを張るとかなり時間もかかってしまうし、次にガット張りのときも嫌気がさしてきますね。
基本的にゲージが細い方がグロメットを通しやすく、ガット張りしやすく良かったおすすめのガットを紹介しておきます。
メーカー | ガット | ゲージmm |
YONEX | BG80 | 0.68 |
Wilson | CX66 | 0.66 |
YONEX | BG66UM | 0.65 |
YONEX | BG66F | 0.65 |
GOSEN | G-TONE5 | 0.65 |
KIZUNA | Z65 | 0.65 |
Mizuno | M-S.65H | 0.65 |
Wilson | SX63 | 0.63 |
KIZUNA | Z63 | 0.63 |
BG80はガットが太めですがゲージが硬いので張りやすいですね。
BG66ULは細いのでガットは通しやすいですが、ゲージを引っ張るときに若干滑ったりするときもあり、初心者からしたら上記の中では難しい方かもしれません。
ガット張りの練習などの参考にしてみて下さい。
自分でガット張りができると節約に
バドミントンは高テンションで張ると、かなりの頻度で切れてしまうのでガット代がバカになりません。
僕の場合だと2017年は31本・2018年24本・2019年33本もガットを張りをしていますね。
もしこれをスポーツ店で張ったら2000円前後するので、ガット張り代はざっくり計算しても16万円ぐらいはかかりますね。
200mロールだと12000円ぐらいで23本くらい張れるので、1本あたり600円と計算しても1回あたり1400円ぐらい浮くわけです。
僕が持っているガット張り機は10万円だったので、ガット張りの本数にすると70~80本なのですでに元はとっていますね。
月に2、3本ガットが切れる人なら2~3年でガット張り機の元もとれるので、ガットがたくさん切れる人はガット張りを自分で覚えるとかなりお得です。
ネットで人気の200mロールガットはこちらを参考にしてみて下さい。
まとめ
今回は「バドミントンガットの2本張りの張り方を解説【自分で覚えてガット代を節約】」というタイトルで書きました。
ガットがすぐ切れる人だとバドミントンで一番のコストが張り代で、自分で張れるようになるとガット代の節約になります。
ガット張り初心者の方は初めてだと手間取るかもしれませんが、慣れてくれば1時間以内で張ることは割と簡単です。
さらにコストを下げたい人は1本張りにするとガット代がもう少し節約できます…気が向いたら1本張りの張り方も書きますね。
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