今回はバドミントンのサーブに関するルールについて簡単に解説を書いています。
フォルト(反則)をとられるのはほとんどがサーブ周りなので、まずサーブに関係するルールを覚えておくといいでしょう。
意外と経験者でもサーブのフォルトをすることがあるので、競技規則の第9条「サーブ」は目を通していたほうがいいですね。
初心者の方にはルールを厳しく言われることがあまりないですが、しっかり覚えてるといいので参考にしてみてください。
【バドミントン】サーブのルールをわかりやすく教えます
バドミントンのルールが書いてある競技規はこちらからダウンロードできますので、欲しい方はアクセスしてみてください。
ダウンロードできる競技規則はサーブの高さが115cmに変わる前ですので、変更内容についてはこちらを参考にしてください。
それでは競技規則第9条「サーブ」の内容を順番に見ていきたいと思います。
サーブは遅延行為してはいけない
第1項 正しいサービスとは
(1)サーバーとレシーバーがそれぞれの態勢を整えた後は、両サイドともサービスを不当に遅らせてはならない。
「サーバーとレシバーが構えたら、すぐにサーブを打ってね」ってことですね。
サーブを構えてひと呼吸してから、サーブを打つのは全然かまいません。
しかし、ラリーとラリーの間は構えずに、体力の回復のために時間を稼ぐ行為はしてはいけません。
「第16条 プレーの継続、不品行な振舞い、罰則」の「第4項 プレーの遅延 ⑴」に、「プレーヤーはどんなことがあっても、体力や息切れを回復できるように、または、アドバイスを受けるためにプレーを遅らせてはならない。」とあります。
2016年全英オープンの奥原選手が優勝した決勝戦で、ファイナルゲームの17オールで相手選手が遅延行為でレッドカードを受けてました。
ラリーとラリーの間の時間は規定されていないので主審の判断になりますが、サーブのときはすぐに構えるように心がけましょう。
さすがに1分を超えるような長いラリーをした後は、審判に汗拭き要求したら許可してもらえると思います。
あと足をつって痙攣した場合もプレーを遅らせてはいけなく、バドスピに解説してあるので読んでおくといいですね。
▶【バドマガ連載】BWF公認審判員が解説『ルール講座!』<第7回>
バドミントン上級者を目指すなら「対戦相手に遅延行為をさせない」というのも、大事な試合運びになるのでしっかり頭に入れておきたいところですね。
サーブのジャッジ判断
(2)サーバーのラケットヘッドの後方への動きの完了した時点 が、サービスの始まりを不当に遅らせているかどうかの判断基準となる。
⑴は、主審がコールし、⑵は、サービスジャッジがコールするものとする。
これは審判の判断基準なので特にいいかと思います。主審のやり方やスコアシートの書き方に興味がある人はこちらを参考にしてみて下さい。
サーブするときにラインを踏んではいけない
(3) サーバー及びレシーバーは、斜めに向かい合ったサービス コート(図A参照)内に、サービスコートの境界線に触れずに 立つものとする。
「サーバーとレシーバーは対角線のコート内で、サーブするときにラインを踏んではいけませんよ」ってことですね。
中学生ぐらいだと経験者でもサーブするときに、ラインを踏んでいるのを見たことがあります。
地区予選とかなら敗者審判なのでフォルトを取られることがないですが、大きい大会だと100%フォルトを取られますね。
日頃のサーブ練習からこういうことに心がけて練習することが必要ですね。
バドミントンのサーブ権と使うコートのラインについて書いているので、参考にしてください。
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サーブのときに足を浮かせたらいけない
(4)サーバー及びレシーバーの両足の一部分は、サービスを始めてから(本条第2項参照)サービスがなされるまで、(本条第3 項参照)、その位置でコート面に接していなければならない。
「サーブを打つときに、サーバーとレシーバーは方足でもコートから浮かせたらいけませんよ」ってことですね。
フォアハンドのロングサーブを打つときに、足が浮いてしまう人がいるので気を付けたいところです。
初心者だとだいたい最初は足が浮いてしまう人ので、繰り返し練習して覚えていきましょう。
ここは動画で見るとわかりやすいと思います。
レシバーも相手がサーブを打つまでは足を浮かせてはいけません。
ジュニアの1種大会の決勝でもレシーバーフォルトを案外とられたりしていたので、気をつけましょう。
サーブはコルクから打つ
(5)サーバーは、ラケットで最初にシャトルの台を打つものとする。
「サーブするときはシャトルのコルクから打ってね」ということですね。
羽を先に打つ人とかたぶんいないと思いますけど…コルクを打ちましょう。
サーブの高さは115cm以下
(6)サーバーのラケットで打たれる瞬間に、シャトル全体が必ずコート面から1.15m以下でなければならない。
「床からシャトル全体が115cmより下なら、どう打ってもいいですよ」っていうことですね。
2019年4月1日からサーブの高さが115cm以下に変更になったので、しっかり確認しておきましょう。
トップ選手の試合や全国大会などでサーブの高さはサービスジャッジの横に測定器があり、しっかり115㎝が測れるようになっています。
全国大会を見てもサーブをするときに案外115㎝の高さを越えてフォルトを取らたりしてるので、しっかり意識してサーブ練習するといいですね。
アバブザハンドは無くなった
(7)サーバーが持つラケットヘッド及びシャフトは、シャトルを 打つ瞬間に下向きでなければならない。
サーブの高さのルールが変更になったときに「ラケットのシャフトが下向きでないといけない」というルールがなくなりました。
昔は「アバブザハンド」って言われてたサーブのルールで、今は「手首より上でも打っていいよ」ってことですね。
サーブは一連の動作で打つ
(8)サーバーのラケットは、サービスを始めてから(本条第2項 参照)なされるまで、(本条第3項参照)前方への動きを継続しなければならない。
「サーブをするときはラケットを前に動かしたら、途中で止めてはいけませんよ」ってことですね。
一連の動作でサーブを打てば特に問題ないと思います。
サーブはネットインもOK
(9)もし何ものにも妨げられなかったならば、シャトルは、レシーバーのサービスコートの内(境界線の上または内)に落ちるようにネットの上を通り、サーバーのラケットから上向きに 飛行しなければならない。
「サーブはネットを越してレシーバーのコートに入れてね。ラインの上に落ちてもOK」ってことでね。
ちなみにサーブのときはネットの上に乗ったり、ネットを超えてネットに引っかかったりしてもフォルトになります。
ラリー中のレットのルールと混ざらないように覚えておきましょう。(今まで見たことないですけど…)
サーブは空振りNG
(10)サーバーがサービスをしようとしてシャトルを打ちそこなってはならない。
「サーブで空振りしたらダメですよ」ってことですね。
初心者だとサーブで空振りしてしまうこともあり、相手のポイントになってしまうのでサーブ練習もしっかりしておきましょう。
サーブの始まり
第2項
それぞれのプレーヤーのサービスの態勢が整った後、サーバーのラケットヘッドの前方への初めての動きが、サービスの始まりである。
「サーブはラケットが前に動いてからがスタート」ってことですね。
ケビン選手が動画でやっている、打つ前にラケットを動かすのは問題ないですね。
社会人クラブとかでやっちゃうと嫌われそうなので、気をつけましょう
サーブの終了
第3項
サービスは、いったん始められると(本条第2項参照)、 シャトルがサーバーのラケットで打たれるか、サービスをしようとしてシャトルを打ちそこなったときに終了する。
「サーブのルールはシャトルを打ったときか、打ちそこなったときに終了だよ」ってことですね。
ラリーになったらサービスラインはもう関係なく「シングスコート」か「ダブルスコート」を使います。
サーブの注意点
第4項
サーバーは、レシーバーが位置について態勢が整う前にサー ビスは始められないが、サーバーがサービスをし、レシーバーが 打ち返そうと試みたときは、態勢が整っていたものとみなす。
「レシーバが構えてなくても、サーブを打ち返えそうとしたらラリー開始だよ」ってことですね。
レシーバーで構えてなくてもサーブ打たれて、ついつい反応しちゃうことがあります。
そうなったときはラリー開始なので、次の展開を考えていきましょう。
パートナーの位置
第5項
ダブルスでは、サービスが始まり終了するまで(本条第2 項、第3項参照)、それぞれのパートナーは、相手側のサーバーまたはレシーバーの視界をさえぎらない限り、それぞれのコート内ならどこの位置にいてもよい。
「サーバーとレシーバのパートナーは、サーブの視界の邪魔しなければコート内どこいてもいいよ」ってことですね。
ダブルスはだいたいの立つ位置がきまっているので、ポジションはこちらの記事を参考にしてみてください。
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ちなみにレシーバーじゃないパートナーがサーブを打ち返したときはフォルトになります。
ダブルスでサーブの順番を間違えたとき
ダブルスのサーブやレシーブの順番を間違えしまうことがあるかもしれません。
そういったときのルールはどうなっているかというと、
第12条 サービスコートの間違い
第1項 プレーヤーが次に該当する場合は、サービスコートの間違 いである。
⑴ サービスまたはレシーブの順番を間違えたとき
⑵ 間違ったサービスコートからサーブしたり、 または間違ったサービスコートでレシーブしたとき
第2項 もしサービスコートの間違いが見つかったときは、その間違いを訂正し、スコアはそのときのままとする。
点数はそのままで、サーバーまたはレシーバーの位置を訂正してゲームを続けましょう。
ちなみに、セカンドゲーム入ったときに「最初にサーブする人」は入れ替わっても問題ないです。
第11条 ダブルス
第6項 ゲームに勝ったサイドは、次のゲームで最初にサービスをする。
ただし、そのとき、どちらのプレーヤーがサービスをしてもよく、 また負けたサイドのどちらのプレーヤーがレシーブしてもよい。
まとめ
今回は「【バドミントン】サーブのルールをわかりやすく教えます【経験者もしっかりと覚えておきましょ】」というタイトルで書きました。
意外と経験者であってもサーブのところで気が付かないうちに反則してる時があるので、特に全国大会に繋がるような大会に出る人はサーブのルールをしっかり覚えていたほうがいいですね。
サーブのルールについて知っておくと、勝負の駆け引きに使える部分もあるので、しっかり頭に入れておくといいと思います。
2019年4月1日から新しくなった部分のあるので、しっかり確認しておきましょう。
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