バドミントンのダブルスでサーブレシーブは、攻撃の先手を取るために重要になります。
そこで今回は、ダブルスのショートサービスに対するサーブレシーブの構えから狙う戦術的なところまで書きました。
サーブレシーブの技術・戦術を身に付けることで、次の展開で優位に立ちやすくなるので、参考にしてみてください。
サーブレシーブのコツ【構えから戦術的な狙いまで解説】
ここではサーブレシーブの構え方からポジションや打ち方まで書いています。
サーブ周りはよくフォルトを取られるので、サービスレシーブのルールはこちらを参考に読んで見てください。
サーブレシーブの構え方
こういうサーブレシーブの構えの写真好き pic.twitter.com/ujJ8KlqoSZ
— いっちぃー (@PS_Nano900) February 26, 2017
サーブレシーブの構え方は前後の動きがメインになるので、コートに対して体を縦にして構えます。
右利きなら左足が前で肩幅より足を開いて、少し前傾姿勢で前の足に軽く体重をかけます(感覚的には7:3ぐらいですかね)。
ショートサーブに対してラケットを最短で出せるよう、顔の高さぐらいに持っていきます。
体のバランスをとるためにも、左手も軽く上げた方がいいですね。レシーバーのパートナーも、だいたい同じように構えます。
右利きの場合、ラケットの持ち方は基本的にコート右側ならバックハンド、コート左側ならフォアハンドですね。
コート左側はバックで打つ場合があったりしますが、応用的になるので別の機会があれば書きます。
サーブレシーブのポジション
引用:YouTube.com
男子のトップ選手だとサービスラインぎりぎりに構えますが、サーブレシーブの構える位置は競技する人のレベルなどで変わってきますね。
男子の上級者ならロングサーブを打っても飛びついてスマッシュを打ちこめるので、ショートサーブが基本になりサービスラインぎりぎりで構えているわけです。
ジュニア・女性・初心者の人はロングサーブにも対応できるように、サービスラインから30cm~ラケット1本程度下がったところに構えましょう。
サーブレシーブを構えるポジションはロングサーブが飛んでくる範囲、センターラインと外側のちょうど中間より少しバックよりですね。
パートナーのポジションはレシーバーのすぐ後ろのセンターよりに構え、ロングサーブを打たれたらすぐ前衛のポジションに入れるようにしておきます。
サーブレシーブの打ち方
引用:YouTube.com
上級者だとサーブレシーブの踏み込みはラインぎりぎりで構えているので、利き腕と反対の足で踏み込んだ方がシャトルに早くタッチできます。
女性やジュニアのようにサービスラインより少し下がって構えている人は、左足を軸にして右足で踏み込まないと高い打点で打てないです。
サーブレシーブの踏み込み方は、女子ダブルスの選手を参考にしてみるといいと思います。
引用:YouTube.com
サーブレシーブはラケットを立てて、コンパクトにシャトルを押し出すように打ちます。
ラケットを腕で振って強く打ち出すのではなく、指先でラケットを操作してシャトルを押し込む感じです。
打点が高いほど打ちやすいので踏み込みを早く、ラケットを最短で出して「打点を高くすること」を心がけるといいですね。
「サーブレシーブの打点の高さはラケットを持ってない方の足の筋力と相関関係がある」という研究データもあるので、トレーニングで意識的に鍛えておくといいですね。
サーブレシーブの参考になる動画などもあるので、見てみるといいと思います。
サーブレシーブは強く打つだけでなく、ハーフに落とすショットやネット前に落とす球も有効になりますね。
サーブが浮いて「チャンス!」と思っても、強い球を打とうとラケットを思いっきり振らないようにしましょう。
サーブレシーブの戦術的な狙い
サーブレシーブの戦術の考え方は下のYoutube動画が、わかりやすいく解説されているので参考にしてください。
サーブレシーブの戦術として狙うところはネット前3ヶ所・ハーフ2ヶ所・後ろ3ヶ所の8ヶ所あります。
引用:YouTube.com
前衛のボディーを狙うのを入れて、9か所という人もしれませんが…とりあえず8ヶ所で!
基本的なサーブレシーブの戦術としては前衛と後衛の中間のハーフとを狙っていきます。
ハーフ球どちらかが拾うか迷うところに落とすことで、相手の打点を下げてロブで上げさせて、トップ&バックの攻撃の形を作っていくためです。
よく使われるのがサーバー側の後衛にぶつける感じで打つ、センターのボディーを狙ったサービスレシーブですね。
センターボディーにプッシュするとレシーブの処理が難しく、次の攻撃的なドライブの展開を作りやすくするために使ったりします。
相手がサーブレシーブに対してドライブを打っても、後衛のパートナーの割と近くをシャトルが通るので、処理しやすくなるためです。
実際の試合のバドミントン世界選手権決勝「ソノカム」vs「LI/LIU(中国)」でサーブレシーブを見てみましょう。
今回はショートサーブに対するサーブレシーブだけに焦点を絞って見てみます。
ソノカムのサーブレシーブの戦術
引用:YouTube.com
「ソノカム」のショートサービスに対するサーブレシーブの戦術は、後衛ボディーのバックで処理させるところが多いですね。
センターボディーの1点集中型と言ったところですかね。もちろん、所々で他のショットも織り交ぜてはいますよ。
センターボディーを狙った戦術
「ソノカム」が得意な低空戦がの持ち込むために、相手のセンターボディを狙っていると推察されます。
相手をセンターボディーを狙うと、相手がサイドを狙ったドライブを打ってきても、パートナーの近くを通るので処理がしやいからですね。
ロングであげている場面もあり、攻めの形を作るのにも有効な狙いどころです。
後衛のボディーを狙うのはとても効果的な戦術なので、自分たちのダブルスの戦術に取り入れてみるといいでしょう。
逆に考えるとサーブレシーブでボディーを狙われたときの対策も必要になってくるということですね。
LI/LIUのサーブレシーブの戦術
引用:YouTube.com
中国ペアのショートサービスに対するサーブレシーブの戦術は、「ソノカム」とは対照的でいろいろなショットを打ち分けていますね。
「ソノカム」同様、後衛ボディーのバックで処理するところを狙っている場面も見られます。
特にハーフを狙ったショットが「ソノカム」にロブを上げさせて、攻撃の展開を作っている場面も見られますね。
ハーフを狙った戦術
サーブレシーブのハーフはコートの位置というよりは、2人の間を狙って前衛が打つのか後衛が打つのか判断を迷わせるために打ちます。
ハーフ玉はサイドぎりぎりを狙っても悪くはないですが「シングルスのサイドラインより少し内側」を狙うのが結構ポイントになります。
サイドぎりぎりを狙うコントロールを難しくできるのと、自分たちの近くにシャトルが通るようにして、次の展開を狙うようにするためですね。
センターネットの戦術
サーブレシーブで意外と有効なのがセンターのヘアピンです。
センターのヘアピンを使っている場面は、1ゲーム目で(ソノカム)3-5(LI/LIU)、9-10、11-15、12-15、2ゲーム目は3-2の場面の合計5回使用しています。
センターのネットでは5回中3回上げさせることに成功しています。
残りの2回のヘアピンは嘉村選手がLI/LIUペアのハーフを打っていますが、後衛が一歩で届く範囲で高い打点で取れているのがわかると思います。
引用:YouTube.com
ペアピンでハーフを突いた2回とも嘉村選手がフォアハンドでさばいて、中国ペアのフォアハンドに球が出ています。
センターネットの球をフォアハンドで打とうとすると、腕が体の正面に腕がまっすぐ出ると外向きに打つ「回内動作」が難しくなります。
センターネットのペアインを相手がフォアハンドで打つハーフ球は、かなり高い確率で自分たちのフォアハンド側に来るので、次の打球が読みやすくなるということです。
シャトルが腕が体の外側なら回内させやすいので逆サイドも打てますけど。正面の球はバックハンドで処理される方がコースが読みにくくなりますね。
サーブレシーブにセンターのヘアピンは有効なので、ダブルスの戦術に取り入れてみるといいですね。
ヘアピンが浮いてしまったり読まれたら、目の前に相手がいるので戦術も何も関係ないので注意です。
センターにネットを切るときはしっかり足を出して、強い球を打てる状態を作るのがポイントですね。
引用:YouTube.com
相手に「強い球が来る」と思わて意識的に前を空けで、センターのヘアピンが有効になりますね。
練習方法
練習方法としては誰かにサーブを出してもらうのもいいですが、まずは手投げで練習効率を高めていくといいと思います。
手投げで出す場合はしっかりサーブをイメージした軌道になるように出しましょう。
サーブレシーブの動画でもありましたが、狙いどころに打てるように「的」を置いておくといいです。
一球・一球を真剣に打つことが上達のコツです。
しっかり自分のサーブレシーブ狙い・次の展開を考えながら練習しましょう。
まとめ
今回は「【バドミントンダブルス】サーブレシーブのコツ【構えから戦術的な狙いまで解説】」というタイトルで書きました。
ダブルスでサーブレシーブは自分たちの攻めの形を作るのに非常に重要になってきます。
狙いどころにコントロールできるように、繰り返し練習して精度を高めましょう。
ダブルスのパートナーともどういった戦術をとるのか話し合っとくといいですね。
試合では相手の特徴・状況などで戦術は変わってくるので、しっかり自分たちで対応できるように日頃から考えて練習しましょう。
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