今回はスマッシュを打つときの肘・肩の使い方について書いています。
バドミントンの魅力はと言えば、やはりスマッシュ!速いスマッシュを打てたときは、めっちゃ快感です。
初心者の方はスマッシュをうまく打てなくても、うまい人のフォームや動画を見てマネして繰り返し練習することで、バドミントンの上達が早くなりますね。
バドミントン初心者によくあるのがスマッシュを打つときに、打点を高くとろうとして肘を上げ過ぎてしまい、フォームを間違えてることがあります。
速いスマッシュを打つちょうどいい肘の高さを「ゼロポジション」といい、初心者の方は意識して練習するといいですね。
それではスマッシュを打つときの肘の使い方について解説するので、参考に読んで見てください。
打点を上げ過ぎてはダメな理由をゼロポジションから解説
バドミントンのゼロポジション
「ゼロポジション」とはもともと形成外科の用語で、スポーツやトレーニングにも使われるようになってきた言葉です。
ゼロポジションの位置は肩甲棘と上腕骨とが一直線上になったポジションのことで、分かりやすくイメージすれば野球のピッチャーが一番速球を投げやすい肘の位置ですね。
バドミントンの「ゼロポジション」もほぼ同じで、詳しくは論文を読んでみるといいです。論文なので難しいですが。。。
ハッキリ言って文章ではわからないのでゼロポジションの動画があるので見てみましょう。
北京・ロンドンオリンピック金メダリストのリンダン選手のスマッシュ動画で、右利き用に反転になっていますが「ゼロポジション」ついてわかりやすいと思います。
リンダン選手のスマッシュのフォームはキレイに体が回転し、シャトルに最大のパワーが伝わる「ゼロポジション」で打っているのが分かりますね。
引用:YouTube.com
バドミントンのフォーム作りはイメージトレーニングも重要なので、繰り返しスマッシュ動画を見ましょう。
スマッシュを打つときに打点を上げ過ぎたらダメな理由
初心者の場合だと打点を高くした方がスマッシュが速く打てるという思い込みから、ゼロポジションより高い耳の付近まで肘上げ過ぎてしまう人がいますね。
肘を耳の近くまで上げると確かにスマッシュの打点は高くなりますが、脇の下の筋肉が必要以上に伸びて過ぎて力が入らないのです。
筋肉は力が入る最適な伸びがあるので、肘を耳の付近まで上げてしまうフォームは逆にスマッシュが遅くなってしまいます。
肘を上げ過ぎた状態でスマッシュを打つと脇のした筋肉が伸び切っているので、体にかかる負担が大きく肘・肩を痛める原因にもなりかねません。
じゃあ逆に肘を落とせばいいのかと言うとそういうことでもなく、肘を落として過ぎた場合も速いスマッシュを打つことが出来ないです。
逆に打点が低くなりすぎて肩の可動域が狭くなるし、体の負担も大きくなるので同じようにケガにも繋がってしまいますね。
打点を上げるときは左肩を下に落とすことで右肘が上がるので、スマッシュの打点を高くすることができます。
「ゼロポジション」と呼ばれる肘の位置が最もスマッシュが速く打て、かつ体に負担が少ない打点ということです。
スマッシュの肘・肩の使い方の解説
スマッシュを打つときの肘・肩の使いかを解説していきますので、今回は特にスマッシュを打つときの肘の位置に注目してください。
①スマッシュのテークバックの肘の位置
引用:YouTube.com
スマッシュを打つときは利き腕の肩・肘を後ろに引いて胸を開く感じにすることで、テークバックでスイングのタメをつくります。
肘が位置が右肩より下にあることで肩甲骨あたりの筋肉に力が入り、速いスマッシュの打つためのパワーを作り出せますね。
スマッシュのフォームは手首を軽くリストスタンドし、ラケットヘッドが下がらないようグリップの持ち方が重要です。
リストスタンドのしやすさはラケットやグリップの太さでも変わるので、こちらの記事を参考にしてみて下さい。
利き手と反対のラケットを持ってない方の腕は肩のラインぐらいまで肘を上げ、手を上にあげることでシャトルとの距離をつかんだり、スマッシュにパワーをつけることができます。
②スマッシュをスイングし始めたときの肘の位置
引用:YouTube.com
テークバックからスマッシュのスイングを始めたとき、腰を回転させながら胸を前に開いていきます。
スマッシュで体を回転させるときは、肘は肩とほぼ同じ高さで両肩の一直線上の位置にあることがわかりますね。
そしてスマッシュのスイングをしながら利き腕と逆の左肩を下げることで、ラケットを持った右肘が上に来るのでスマッシュの打点を高くできます。
③スマッシュの打点の肘の位置
引用:YouTube.com
そしてスマッシュを打つときの肘はほぼ右肩と左肩の一直線上で、「ゼロポジション」と呼ばれ速いスマッシュが打つことができます。
ほぼ右肩と左肩の一直線上にある肘の位置を、イメージしていただけるといいと思います。
ラケットを持っていない方の右手は、自分の胸に引き寄せる感じすることで、体に力が入るので速いスマッシュが打てるようになるポイントです。
画像から手首スマッシュの打点では手首が見えませんが、ラケットと腕で「くの字」を作るイメージをするといいですね。
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④スマッシュを振りぬいたときの肘の位置
引用:YouTube.com
スマッシュでラケットを振りぬくときに重要なのが、前腕の「回内動作」を使って打つことです。
リンダン選手のスマッシュのフォロースルーを見てみると、手の甲は体の内側に向けることで速いスマッシュが打てますね。
ラウンドから打つスマッシュの回内動作は、ストレートスマッシュをサイドアウトさせないためでもあります。
正面から見たときの打ち終わりのイメージは、手の甲をしっかり自分側に向けるようにします。
特にラウンド側からスライス面でストレートスマッシュを打つとサイドアウトしやすいです。
逆に考えればラウンド側からの回内動作が、ちゃんとできてない対戦相手は狙い目だということですね。
試合中にラウンドからのストレートスマッシュがサイドアウトしたら、手首を内側に入れることを意識して修正できるようになりましょう。
回内動作がちゃんとできてサイドぎりぎりを狙ったときに、サイドアウトするのはある程度しゃーないですけどね。
スマッシュの練習方法
スマッシュのフォームを身に付ける練習方法としては、手投げノックで打ち込むといいでしょう。
#世界バドミントン と #ジャパンオープン に向けて
富山県で行われた強化合宿での一コマ🎥
桃田賢斗選手のラウンド🏸#バドミントン #日本代表 #桃田賢斗 #newシューズ pic.twitter.com/Y3sV5kT1vF— テレビ朝日バドミントン (@ex_badminton) 2019年7月7日
シャトルを打つときもしっかり「ゼロポジション」をイメージして、繰り返し一球・一球を真剣に打つことが上達のコツです。
スマッシュのフォームはすぐには見に付かないので、家で素振りしたり地道に練習することが上達の早道ですね。
スマホでもいいので自分のスマッシュフォームを、動画をとってチェックすることがおすすめですね。
自分のフォームを動画に取ることで、自分のイメージしたスイングとの違いを知り、修正して上達できるようになっていきます。
初めて自分のフォームを撮影したときは、自分のイメージしたフォームとギャップがすごく「これが自分のフォームかー…」と愕然としました(笑)。
まー、最初からきれいなフォームで打てる人はいないので、日々の練習が大事ですね。
動画でトップ選手のフォームを見て、正しいスマッシュフォームをイメージできるようになるだけでも練習効率もあがります。
スマホでとった動画はアプリの「簡単スロー」で再生すると、スマッシュフォームをしっかりチェックできると思います。
まとめ
今回は「【バドミントン】スマッシュの肘・肩の使い方【打点を上げ過ぎてはダメな理由をゼロポジションから解説】」という内容で書きました。
バドミントン初心者の場合だとスマッシュを打つときに、適切な打点の高さが取れないことの方が多いですね。
「ゼロポジション」を意識してスマッシュの練習を繰り返していくことで、徐々にフォームは修正することができます。
しっかり日々の練習の中でスマッシュの肘・肩の使い方を意識しましょー。
スマッシュの肘の位置はゼロポジション
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